誠実な生活

実家の隣に葬儀屋がある

日記(2/21)

下宿からほど近いドラッグストアが閉店して, また新たに別のドラッグストアができることになりました. 

 

正直なところ, このドラッグストアは立地が悪いと言わざるを得ず, すぐ近くにはスーパーマーケットと同じ建物に入った大手ドラッグストアチェーンと, また反対方向のすぐ近くにも, 今度は大型ショッピングモールの地下に同じ大手ドラッグストアチェーンが入っています. そのため, ほとんどの近隣住民はスーパーやショッピングモールでの買い物のついでにドラッグストアに寄ることとなり, このドラッグストアは常に苦戦を強いられてきました. 

 

今日, 店の前を通ったとき, ちょうど看板の塗り替え作業の真っ最中でした. 一度閉店したドラッグストアの跡地に, 再び別のドラッグストアが入るというのは不思議な気分です. 少し遡って, しばらく空っぽだった建物の中に明かりが灯り, 「○○薬局 近日オープン」ののぼりが立っているのを目にしたとき, 私は内心, すぐ近くの大手ドラッグストアと競合することを承知でこの場所にドラッグストアとして入ることに, 少なからぬ覚悟を感じていました. 

 

思えば, この土地での暮らしも長くなりました. 森見登美彦が『太陽の塔』の中で描いた交差点のドーナツ屋は近隣のショッピングモールに移転し, その跡地は今も空っぽのまま佇んでいます. 大学の帰りにふらりと寄って, ドーナツを数個買って帰ったのも, 既に過去の話です. 

 

このまま学部と同じ大学の院に進学すれば, あと三年はこの土地で暮らすことになります. その間に, 私がこの場所に来たときから変わらずに残っているものは, いったいどれほどあるのでしょうか?