誠実な生活

実家の隣に葬儀屋がある

日記(2/13)

大学入学以来, 朝食というものを取った記憶がほとんどありません. 一回生の頃は, 大学の購買でおにぎりと野菜ジュースを買って, 一限が始まる前に食べることは珍しくありませんでした. 

 

しかし, 回生が上がりキャンパスが変わると, 一限よりも早い時間に回転している購買が近くにないこともあり, 長らく朝食を取らない生活が続いていました. 

 

小学生の頃は, 保健室だよりなどに「朝ごはんを食べる生徒は学力が高い」という内容の特集が乗ることは珍しくありませんでした. 当時の私も, 確かに朝食を取った方が頭がはたらくから, これは正しいだろうと考えていました. 

 

今ではこの言説は, 朝食を取ることと, 学力が高いことの間には相関関係こそあれ, 因果関係は必ずしも認められないというのが一般的な認識でしょう. 

 

思えば, 私の通っていた小学校では, こうした怪しい言説がほとんど無秩序に流布していました. 

 

「ありがとう」という言葉を掛け続けた水はきれいになり, 逆に罵声を浴びせ続けた水は濁ってくる……小学校低学年の道徳の授業でこの話題が扱われたとき, 当時の私はやはり疑問に思うことはありませんでした. 

 

そんな私が, 今では大学で物理学を学んでいるのだから, 人生分からないものです. 

 

そんなことを考えていたため, 今朝はなか卯の朝食メニューを食べに行きました. 白米とみそ汁に, 目玉焼きとベーコン, 味付け海苔が付いて, 380円でした. 

 

一日の食費を千円に抑えている身としては, 少しばかり痛い金額です. 

 

結局のところ, 丁寧な暮らしをするには金がかかるという, 極めて当たり前の事実を受け入れることから, 私の一日は始まったのでした.